2017年10月
受容さん
高円寺に行き、寛さんから第11号の原稿をいただく。無力無善寺。この日ライブに出ていた受容さんは、僕の故郷に今も住まわれてる方で、その受容さんのライブを見、受容さんが僕の故郷の表現者であることを心から誇りに思った。
「愛、愛、」と叫びながら袋から湯たんぽを取り出す受容さん。子供用の傘、おもちゃのキーボード。ガラガラ、小さな茶碗、ニコちゃんマークのコート、風呂に浮かべるアヒルのおもちゃ。受容さんが言わんとしていることとは多分違うが、確かにどれも愛だった。子供用の傘を都合4本広げて「愛」と叫ぶ受容さん。前方が見えるよう透明な切れ目が入っているその傘は、また不意に降る雨から身を守るその傘は、涙が出るほど愛だった。